新潟屋のこだわりご利用案内カートを見るマイページお問い合わせサイトマップトップへ
アートコレクション
アートコレクション
写真で描く新潟の風土
生産者紹介
生産者紹介
新潟屋が取り扱う商品の
全生産者を掲載しています
おすすめのリンク集

ほめ達 新潟支部
HOME»  生産者紹介 日本酒 一覧»  ■玉川酒造について

■玉川酒造について

玉川酒造

玉川酒造株式会社


創業 1673年(寛文13年)
所在地 新潟県魚沼市須原1643
電話番号 025-797-2017
FAX 025-797-2346
ホームページ http://www.yukikura.com/

■ 玉川酒造について


 JR只見線(ただみせん)は、新潟県の小出と福島県の会津若松とを結ぶ赤字ローカル路線です。この路線が未だに存続している理由は、この路線と並行している国道252号線が冬季間豪雪により半年近く閉鎖されるため、その間は新潟県魚沼地域と福島県只見地域とを結ぶ唯一の交通手段としての役割が あるからなのです。

 このような路線ですから、会津若松駅から小出駅までの全線を通して走る列車は1日に僅か3往復のみで、しかも135km程の距離を4~5時間を掛けて走るのです。 しかしこの路線には根強いファンが数多くいます。それは何と言っても秘境のような山間を縫って走るこの路線は、高い山々や深い渓谷、川やダム湖など豊かな自然と 美しい景色がふんだんに見られるからです。しかも春の新緑、夏の輝き、秋の紅葉、冬の雪景色と四季折々の美しさを満喫させてくれる素晴らしい景勝路線なのです。

玉川酒造酒蔵と手前は雪蔵

玉川酒造酒蔵と手前は雪蔵

玉川酒造酒蔵2

 さて、その只見線の小出駅から4つ目に「越後須原駅」があります。この辺りは嘗て、南魚沼郡守門(すもん)村でしたが、今は合併して魚沼市になっていています。今回ご紹介する酒蔵はこの越後須原駅の近くにある「玉川酒造」です。
 玉川酒造の歴史は古く、創業は1673年(寛文13年)です。そもそもは守門村割元庄屋の目黒五郎助氏が大金80両を持って、越後の国糸魚川で藩主松平候にお目通りが叶い、藩主から清酒製造のお墨付きをいただいたのが寛文13年如月の27日との記録が残っているのです。既に330年以上が経っていて、90余ある新潟県内の酒蔵の中でも 五指に入る老舗酒蔵です。

 その目黒五郎助氏から数えて18代目の現社長風間健氏は、本道を極めるために繊細な酒造りを続けながら、その一方で日本酒の可能性に挑むとても大胆な酒造りをしています。

酒蔵の風景1

酒蔵の風景

酒蔵の風景2

 この蔵の酒造りは実に真面目です。地元産を中心に選りすぐった米を、普通酒でさえ60%まで研ぎ上げていて、水は蔵から2kmほど離れた裏山の中腹から湧き出る玉川水道水と 呼ばれる井戸水を引いて来ています。この水は軟水で穢れなく酒造りに適した良水です。この水と、丹念に研いた米とでじっくりと仕込んだバランスの取れた旨口の酒を 醸しているのです。その証拠に酒類総合研究所の全国新酒鑑評会や関東信越国税局酒類鑑評会で度々入賞していますし、最近では平成22年度全国新酒鑑評会で 金賞を受賞しています。
 このようにしっかりと丁寧に造られた酒は地元を中心に根強い人気を集めていて、歴史あるこの蔵の伝統の酒造りをそのままに受け継いでいるのです。

雪蔵の説明

雪蔵の説明

中の見学もできます

中の見学もできます

 この蔵のもうひとつの特徴は、このようにして丁寧に造り上げた酒に更に手を加えることで、酒に付加価値を付けてみようという、日本酒の新たな可能性に挑戦しているのです。
 そのひとつが雪室での長期貯蔵です。日本酒を低温状態に保つことで熟成効果が現れることは知られていて、新酒を冷蔵庫に貯蔵しておく酒蔵や、雪の中にタンクごと酒を置いておく蔵などがあり、秋までの間冷温状態で貯蔵することで荒々しさが取れ、程好く熟成するのです。
 しかしこの蔵ではもっと長期間に亘って雪室で冷温貯蔵しているのです。その雪室は、地中に大きな穴を掘ってそこに一辺が10mほどの大きなコンクリート製の桝を 上向きに置いた中に、それよりひと回り小さなコンクリート製の桝を伏せて置いたような形状になっています。そしてその桝と桝との間に雪を入れ、更に上にも山のように 盛り上げた上にシートを被せてあります。その伏せて置いた桝の内部が貯蔵庫になっているのです。

 この酒蔵にはこのような雪室が2基あります。盛った雪は夏場に解けて次第に減ってゆきますが、この雪室の中は年間を通して常に温度が2~3度、 湿度も90%以上に保たれています。このようにしてこの雪室の中に何年でも酒を寝かせておくことができるわけで、今最も古い酒は平成2年のから貯蔵しているものがあります。
 冷蔵庫では電気代などのコストも掛かりまたスペースの問題もあり長期間の貯蔵は難しいですし、またただ雪を盛っただけの中での貯蔵は雪が解けてしまうのでせいぜい 秋までの期間の貯蔵しかできません。しかしここではこのような本格的な雪室を造るために大きな投資をしたことで長期間の貯蔵が可能になっているのです。このように低温で長期期間貯蔵された酒は、低温熟成が進み驚くほど円やかで障りの無い綺麗な酒になっています。

営業の風間勇人さん

営業の風間勇人さん

酒蔵見学も人気です

酒蔵見学も人気です

 また、もうひとつの取り組みはアルコール度数が46度の日本酒を造っていることです。清酒は普通に造るとアルコール度数は19~20度程ですので、 それに醸造アルコールを加えて度数を上げているのです。ですから税法上は清酒ではなくリキュールに分類されています。しかしこの酒は、元々この蔵で清酒として丁寧に造られたもので、加えるアルコールも米由来のアルコールを2年間寝かせたものを使用し、更にアルコールを加えた 後1年間寝かせてから出荷しているのです。だからアルコール度数が高い割にはスッと喉を通るのです。しかもきちんと日本酒の風味がする、不思議な酒なのです。 こんな遊び心溢れる酒を、遊びでなく本格的に造っているところにこの蔵の酒に対する限りない愛情が感じられるのです。
 是非一度チャレンジ精神旺盛のこの蔵の酒をお飲みいただきたいのです。