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■新潟の竹治郎について

竹治郎

株式会社 竹治郎

所在地 新潟県南魚沼市大月606
電話番号 025-772-7608
FAX 025-773-6782
ホームページ http://www.takejirou.jp/

■ 竹治郎について

 昔、米作農家では収穫した稲から籾(もみ)を取った後のワラをとても有効に利用していました。 燃料や家畜の飼料にしたり、そのまま土間や床に敷き込んだりもしましたが、それを加工することで その用途は格段に広がりました。農家にとって必需品の縄は言うに及ばずムシロやゴザやカマスや 俵、蓑やケラや草履やワラジ、果てはワラボウシや深靴(雪靴)など、それは農作業用としての物だけではなく、 生活用具にまで極めて広範囲に及びました。また、ワラ人形やシメ縄、シメ飾りなどの信仰や年中行事のための細工物も ワラを使って作られていました。

 ここ南魚沼市の「竹治郎」では地元魚沼産の稲ワラを使ってシメ縄やシメ飾りを作っています。 南魚沼市といっても住所を言うよりは、「天地人」の与六と喜平次が少年期に学問を学んだ「雲洞庵」のすぐ近くと言った方が イメージを掴みやすいのかもしれません。実際「雲洞庵」から1㎞程のところにこの会社と工場があります。
 元々は現社長の義理のお父様が趣味でワラ細工をしておられたのだそうですが、それが段々と人から求められるようになり、 内職で作っていたものが次第にその量が増え、昭和52年頃からは人を使い商売として作るようになったのが始まりとのことです。

竹治郎 社屋外観

竹治郎 外観

周辺の風景

 現在国内で販売されているシメ縄やシメ飾りのおよそ8割は海外から輸入されているものだそうで、 この数字を聞いて私はビックリしてしまいました。口に入るものでないからどこで作られていようとそんなことは あまり気にする必要は無いのかとも思いましたが、しかしシメ縄は、神道における「神域」と俗世である「現世(うつしよ)」との 境界を示すものと言われています。このような日本固有の文化に起源を持つ宗教に使われる神聖なもので、 しかも縁起物とも呼ばれるある意味で日本人の心の拠りどころでもあるものの8割が外国で作られていることに 不自然さを感じるのは私だけでしょうか。

 残念ながら、それだけ手作業で手間の掛かる仕事だから国内では人件費が高すぎて、人件費の安い外国に 依存せざるをえないということなのかもしれません。しかしここ「竹治郎」では、外国製の低価格なものに対抗するよりも 品質の良い本物を追い求めて懸命に努力を重ねることで、現在では国内で生産されるシメ縄やシメ飾りのおよそ6割を 生産するまでになりました。

作業風景01

作業風景

ひとつずつ手作り

ひとつずつ手作り

 それ程までに生産量が増えてきたのには幾つかの理由がありました。まず、ここ「竹治郎」で作られるシメ縄やシメ飾りの 材料となるワラは、他所から購入したりするのではなく全て自分の所で栽培したワラを使用しているのです。しかも 驚いたことに、そのワラは米を作った後のものではなく、シメ縄を作るために4月に植えた苗を穂の出る前の8月頃に 稲が未だ青い状態で刈り取ったものなのです。そのために、ここにはシメ縄などの材料にする稲を栽培するための専用の 田んぼがあり、その面積は借りているものも含めて現在12町歩と言いますからおよそ東京ドーム2つ半の広さになります。 このように穂の出る前の青い稲ワラを使うため、ここの製品は新たな年を迎えるために飾る時に、新しい畳にも似た あの青く初々しい香りが辺りに漂うのです。

 それはただ青田刈りをした材料を使えばよいと言うことではなく、刈り取った稲を手早く乾燥機で乾燥させ、 きれいな色と風合いを保つようにします。そしてワラを加工し、水引などの飾りを付ける前に更にもう一度乾燥機に入れます。 これは湿気を吸いやすいワラが万一カビたりしないように念を入れての作業なのです。しかもこれらの作業の間の保管にも、 光や温度や湿度に気を配りながら色合いや風合いの劣化に気を配っているのです。このように良いものを作るための手間を 厭わず、根気強く丹精をこらし、そして製品に対する細やかな心配りこそが、米作りにも通じるこの地域の人々だからこそ やれるこの仕事が、外国の製品に対抗してここに根付いている大きな要因なのではないでしょうか。

作業風景02

乾燥機

乾燥機

 おせち料理を食べたり、お屠蘇を飲んだり、初詣をしたりするお正月はお正月は今日の私たちの生活の中で、 古くからの日本の伝統文化に触れる数少ない機会ではないでしょうか。近年は神棚の無いご家庭も増えてきているようですが、 シメ縄を飾るところが無いお宅ではシメ飾りを玄関に飾るなどして心新たに新しい年を迎えてみては如何でしょうか。

山本扇児 代表

山本扇児 代表

山本幸香 専務

山本幸香 専務

 またここ「竹治郎」ではお米の生産もしておりますが、それにもこの会社らしい真面目さと真剣さとこだわりが感じられるのです。 そのひとつは新潟屋の考え方と同じなのですが、イモチ病対策として新たに開発された「コシヒカリBL」ではなく、 従来の「コシヒカリ」を栽培していることです(新潟屋「お米売り場」をご参照下さい)。しかもその栽培方法も、 独自に勉強をしてようやく納得の行く農法に辿り着いた 「自然微生物農法」によるものなのです。

 そこの農法は農薬も化学肥料も一切使用せずに、土壌中の微生物を活性化することで地力を高め、強い稲を育てるのです。 稲が土中にしっかりと根を張ることで雑草の発生も抑えられ、更に養分を吸収する力も高まるのです。

 このように米作りにおいても人真似ではなく、本物を求めながら自分を信じて突き進む姿勢こそが、 ここ「竹治郎」の真骨頂なのではないでしょうか。