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■下越酒造について

下越酒造

下越酒造株式会社

 
創業 1880年
所在地 新潟県東蒲原郡阿賀町津川3644番地
電話番号 02549-2-3211
FAX 02549-2-5618
ホームページ http://www.sake-kirin.com/index.html

■ 下越酒造について

 

 新潟県東蒲原郡阿賀町は平成17年に4つの町村が合併してできた一郡一町の町です。この町は福島県会津地方と県境を接していますが明治19年に新潟県に編入されるまでの七百年余の間、一部地域を除いた殆ど全てが会津藩領でした。そのため生活習慣や文化や食べ物などが会津地方の色合いの濃い地域となっています。人口1万人余の町とは言いながら面積は953平方キロメートルあり東京23区の1.5倍以上の広さです。しかしそのうち田畑や宅地などに利用されているのはその3%にも満たず、殆どが山林や雑種地となっている自然豊かで風景がとても美しい山間の町です。

 町の中心地の津川は、阿賀野川と常波川とがここで合流していてその川沿いの段丘の僅かな平地に開けた町です。ここは会津若松と新潟県の新発田とを結ぶ会津街道の宿場町であり、その道は更に村上を経て東北地方へと繋がっていたこともあり、吉田松陰や山県有朋もこの地を通ったことが記されています。また北前船の寄港地でもあった新潟と会津地方を結ぶ阿賀野川の舟運の川湊として栄え、「多くの舟が出入りし繁盛するところ」と十返舎一九が書き残している、交通の要衝でもありました。だから新潟から運ばれてきた北海道産の身欠ニシンが津川でニシンの糀漬けに加工され、雪深いこの地方での冬の貴重なタンパク源として重宝されていて、それと同様な食文化を今も会津地方にも見ることができます。

初冬
 

麒麟山と阿賀野川
 

元旦の常浪川
 

狐の嫁入り行列
 

 今回ご紹介する「下越酒造」は、ここ津川で明治13年(1880年)に創業された酒蔵です。この酒蔵の酒造りを一言で言うならばズバリ正統派ではないでしょうか。先代社長の佐藤平八氏そして現社長の佐藤俊一氏ともに国税局の酒類鑑定官を務めた方なのです。酒類鑑定官とは全国の酒類製造者に、製造技術や品質管理技術の向上などを支援する役職です。つまりあちこちの酒蔵で醸造学に裏付けされた国内でもトップレベルの清酒造りを指導しながら、同時にそれぞれの酒蔵で培われてきた独自の酒造りの技能や技術を知り得る立場でもあった訳です。酒造りの現場は十人十色、気候や風土、使う水や米、設備や建物、そして酒造りに対する考え方などは酒蔵ごとに異なっており、それぞれに工夫や試行錯誤を繰り返してきた現場でのノウハウが蓄積されて来ているのです。学問としての醸造を熟知した上に、全国の酒造りの現場を見聞きしてきた方が酒蔵の経営トップに2代に亘って居られることが、この酒蔵の酒造りにどのような影響を及ぼしたかは推測するに難くはないでしょう。

玄関
 

玄関看板・麒麟
 

土蔵と杉玉
 

 しかもこの酒蔵のある津川は冬の冷え込みが厳しく雪多く、水は清く、空気は澄み、朝夕に霧が発生しやすく湿気が多く、良質な米に恵まれていてと、酒造りには持って来いのところなのです。このように恵まれた自然環境の中で、酒造りの理論も実践も全てを知り尽くした蔵元が醸す酒は奇をてらわず、寒造りにこだわった正に正統派です。米や水などの特性を上手く生かし、そのために3台の精米機を導入して納得の行く精米を行い、手間と時間を惜しみなく掛けて上級酒から普通酒までが丁寧に造られています。

 この酒蔵の代表酒に付けられている名前の「麒麟」は中国神話に現れる伝説上の霊獣で、その姿に似ているとされる近在の山に鎌倉時代に築かれた麒麟城(別名津川城)に由来していると言います。レギュラータイプの麒麟は「ほまれ麒麟」として純米大吟醸、純米大吟醸越淡麗、特別純米、別撰山廃などがあり、一方この蔵の特別な思いを込めた「誉 麒麟」には大吟醸袋取り雫酒、純米大吟醸こしひかり、秘蔵酒など興味深い品揃えがあります。またこの蔵の創業当時の屋号「酒座 蒲原屋」に因んだ「蒲原」は、創業時から伝わる伝統的製法で醸すふくよかで深い味わいのあるシリーズとして、純米吟醸山田錦、純米吟醸たかね錦、特別純米などがあります。
 生産量は年間2,300石程度とのことですが、その中で造りや米の種類や製法が異なったこれだけ多くの酒を造っていることは、日本酒の可能性をトコトン追い求める探究心と、日本酒に対する深い愛情と、より上を目指す冷静な目がこの酒蔵にはあるからなのではないでしょうか。

伊藤正敏杜氏
 

麹、切りかえし
 

はさ掛け
 

 そしてこの酒蔵のもう一つの特徴は、長期熟成酒造りに取り組んでいることです。日本酒の長期熟成はまだ一般的ではなくその明確な規定はありませんが、この酒蔵が加盟する長期熟成酒研究会では「満3年以上蔵元で熟成させた、糖類添加酒を除く清酒」を「熟成古酒」と定義付けています。そして熟成古酒にも大きく2つのタイプがあり、1つは本醸造酒や純米酒を常温で熟成させたもの。もう1つは吟醸酒や大吟醸酒を低温で熟成させたものです。前者は熟成を重ねるにつれて色や香りや味が劇的に変化し、深みのある濃醇な酒となります。後者は酒のきれいさを残しながら華やいだ輝きや弾け出そうとする芳醇さを酒の奥深くに溶かし込んだような味わい深いものとなります

 この酒蔵では長期熟成酒の定番商品としての扱いは残念ながらまだありませんが、蔵の中に熟成を重ねるための酒を毎年貯蔵し続けているのです。近い将来この酒蔵のラベルが貼られた熟成古酒が一日も早く販売されることを願っております

秋
 

貯蔵蔵
 

氷柱
 

冬の阿賀野川
 




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