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無農薬米・低農薬米(従来品種コシヒカリ)生育状況

こだわりのお米の生育情報をお伝えするのは、高橋正さんのコヒシカリです。
高橋さんは、新潟市(旧豊栄市)で、20年以上前から農薬や化学肥料に頼らない米の栽培をしています。 通常の栽培方法の何倍もの時間と手間を掛けて 安心安全な米づくりを、ずっとこの地で続けているのです。

高橋さんの田んぼ
育苗ハウス

土作りには、微生物資材・米ヌカ・貝化石・魚カス・菜種カスなどを独自配合した自家製の 有機質の肥料を使い、肥沃で元気な田んぼを作ることに力を入れています。
農薬による種もみの殺菌は行わず、苗自身が持つ力をいかした育苗方法で丈夫な苗を育て、 細やかな水の管理で健康な稲を作ります。
農薬を一切使わず、米ヌカを使った除草法と除草機・手作業での草取りによる無農薬での栽培により 出来上がるお米は、お客様に安心しておいしく食べていただるように、と心を込めて作られています。

高橋さんのおとうさんとおかあさん


また、高橋さんが作り続けているのは、BL米ではなく「従来品種」のコシヒカリです。
品種改良を繰り返し栽培しやすいようにと改良されてきたお米とは違う、旨みやこくの感じられる 米のあじわいがあるお米を食べてもらいたいという思いから 現在、市場の主流となっている品種ではく、従来から人々に食べられてきた従来品種コシヒカリを栽培しています。







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4月 種撒き   取材時:2012/04/19

4月 種撒き

新潟市では桜の花が見ごろを迎えるころ、高橋さんのところでは種まきが始まります。
まずフォークリフトに吊るした大量の床土を育苗箱に敷き詰め、その上に乾燥させた種と水を撒き、さらにその上に覆土をかぶせます。このときに使う床土は有機の床土を使用しています。
今年は1箱に撒く量を70gにしたそうです。一般的には100g以上撒くそうですが高橋さんのところでは、撒く種の量を70gにすることで、苗を1株1株を丈夫に育てるそうです。
種を撒いた育苗箱は、今度は育苗機に入れられます。育苗機は温度と湿度が外気より高く設定され、均一に芽出しと生育をうながします。
その後育苗機から取り出し、45日ほど時間をかけ、4.5葉までしっかりと展開させる予定だそうです。4.5葉まで大きく育てることで、イネミズゾウムシなどの害虫や風など天候に負けない苗になるそうです。

いよいよ本格的な米作りに入り、高橋さんはこれから更に大忙しです。今日の種まき作業では、お父さんとお母さん、助っ人さん1人と息子さんと娘さんの5人がフル稼働です。この後なんと3千箱もの育苗箱に種まきをするそうです。
こうしておいしいお米が作られていきます。次回は田植えの様子をお伝えする予定です。どうぞお楽しみ。

高橋さんの23年度新米は好評販売中です。ぜひご賞味ください。


10月 稲刈り   取材時:2011/09/26

10月 稲刈り

9月の終わり、高橋さんの田んぼでは稲刈りが始まりました。
今年は豪雨や台風などがありましたが、何とか無事にこの日を迎えることができました。
今年は稲刈りまで比較的良い天候が続き、倒伏の被害も少なく全体的に良いコンディションで稲刈りを行えました。 また、今年は娘さんも稲刈りのお手伝いをされていました。お父さんがコンバインを運転し、お母さんと娘さんが田んぼの隅や刈り残しの部分を刈り取ります。 皆さんが力を合わせ、広い田んぼの稲刈りはどんどん進んでいきます。
全ての田んぼの稲刈りが終わるには1週間以上かかるそうですが、今年は天候にも恵まれ順調にできているそうです。
こうして刈り取ったお米はこの後乾燥させ、籾すり、選別をして、精米後、いよいよ出荷です。

初春の種まきから稲刈りまで、お米は長い時間と大変な手間をかけて作り上げられています。 そのお米が今年も食べられることに、喜びと感謝をして美味しくいただきたいと思います。


9月 実り   取材時:2011/09/12

9月 実り

9月に入り、田んぼが一面黄色く色づいてきました。新潟の実りの季節です。
今年は7月終わりの豪雨や9月初めの台風などで、新潟も各地でたくさんの被害を受けました。
高橋さんのところの田んぼも、一時水かさが増したりしたそうですが、大きな被害は無く稲は順調に育ち、稲穂も頭を垂れてきました。

今年は一部の田んぼで倒伏している稲も見受けられましたが、高橋さんの田んぼの稲は例年通り倒れることなく、しっかりと立っています。

来週からはいよいよ稲刈りが始まります。 その様子はまた次回ご紹介させていただきたいと思います。
雨が少し心配ですが、晴天が続き稲刈りが順調に進めば、10月半ば過ぎには新米の出荷が始まります。


8月 出穂間近   取材時:2011/08/09

8月 出穂間近

8月に入って毎日30度以上の夏日がずっと続いています。
ですが、稲はこの暑さでも大きな問題はなく育ってきているようで、 8月のお盆頃には出穂(しゅっすい:穂が出ること)するのではないかという高橋さんの予想です。

ですが、最近の問題としては「稲ツト虫」という虫害があるそうです。この虫は稲の葉を食べてしまう困った虫です。 高橋さんの田んぼには農薬を使用していないので、ほかの田んぼからも集まってきているのかもしれません。
ただ、この虫には天敵も多くいるので、大きな被害にはなっていないようです。

また、これから穂が出てくると、カメ虫の被害も心配されます。
カメ虫の対策としましては、出穂の前後2週間に合わせて、草刈りをするそうです。 そうすることで、出穂の時にはカメ虫が稲ではなく刈り取られた後に出てきた柔らかい草の葉へ行くようになるそうです。

虫を殺してしまう農薬を使うのではなく、自然の力を利用し工夫をこらして、害虫に対しての対策を施すのが無農薬栽培です。
そんな無農薬栽培には手間も時間もかかり、大変な苦労がついてきます。
その苦労を少なくし、農薬に頼らなくても美味しいお米を作ることのできる方法を多くの人に知ってもらうために、高橋さんは努力を続けています。


7月 稲の生育期   取材時:2011/07/19

7月 稲の生育期

今年は気温が高い日が梅雨明けからずっと続いています。
高橋さんの田んぼでは先日ほごい(穂肥)撒きをしました。
ほごいに使うのは魚かすという、アミノ酸が豊富な有機質の肥料です。 即効性のある化学肥料に比べ、有機質の肥料はゆっくりと効果を発揮するため、ほごいは早めに撒きます。 このほごいを田んぼに撒くタイミングが難しいそうで、早すぎても遅すぎても美味しいお米ができないそうです。

また、この肥料を撒く作業は肥料を背中に担いで散布します。
1回40kgほどの量を撒くそうで、それを担いで大きな田んぼを何度も往復しなくてはいけません。 とても重労働です。

このほごい撒きの作業をなんとか軽減できないかと、高橋さんは来年に向け対策を考案中だそうです。 毎年いろいろな工夫を考案し、試して更に改良して、と高橋さんの挑戦は続いています。


今年はイネミズゾウムシの被害が田んぼの一部で出ています。
イネミズゾウムシは、稲の根や茎などを食べてしまう害虫です。 例年通り対策はしましたが、風向きなどの自然条件や実施したタイミングによって、効果が出にくい場所もあったようです。
田んぼの外側、あぜ道に近い部分では、イネミズゾウムシによって、元気のない稲も出てきてしまいました。 稲が元気であれば、雑草の生える隙間もなくなるのですが、稲が弱っているとその分雑草が元気になってしまいます。

無農薬での栽培をしている以上、雑草や害虫は切っても切り離せません。 その為にかかる時間や苦労は、とても大変なものです。 ですが、農薬に頼るのではなく、自然な肥料や資材を使い工夫を凝らすことで、高橋さんは無農薬栽培の美味しいお米作りに挑戦しています。


6月 田植えと除草   取材時:2011/06/15

【田植え】

6月 田植え

6月初め。高橋さんの田んぼでは何日かに分けて田植えが行われました。
今年は例年と違う方法で育てた苗ですが、今年もしっかり育ちました。その元気な苗をお父さんが田植え機でどんどん植えていきます。

田植えのときは、皆さんで協力して作業しています。おばあちゃんをはじめ、ベテランの方々なので無駄が無くすばやく作業が進んでいきます。
広い田んぼにあっという間に苗が植えられていきます。それでも、たくさんある田んぼの田植えは1日では終わらず、何日かかかったそうです。

【除草】

6月 除草

田植から2週間ほど経った頃、2回目の除草作業です。

広い田んぼを「あめんぼ号」でくまなくひいて、雑草を土の下に埋めてしまいます。 今年こそは雑草が多く育たないように、早め早めに除草作業を進めているそうですが、それでも雑草はたくさん生えてきています。
もう少しすれば、稲が成長して雑草に負けることもなくなるそうですが、それまでは少しでも抑草をしなければなりません。

強い日差しの中、暑さとも戦いながらの除草作業はとても大変です。
除草剤などの農薬に頼ればこのような苦労は必要ないのですが、無農薬栽培では除草という大変な苦労がつきものです。 こうしてたくさんの苦労と手間をかけて作られているのが、無農薬のお米なのです。

5月 田植え直前   取材時:2011/05/18

5月 田植え直前

前回ご紹介した「育苗機」に約2日入れておいた後、4/28にはその育苗箱を田んぼの一角に並べる箱並べの作業を行いました。
例年はビニールハウスでの自然育苗でしたが、今年は、まず初期の段階で、育苗機で発芽させ苗の大きさを揃えてから、露地での育苗です。
路地に箱並べした後も5日ほどシートをかけるので、多少温度は保たれ成長は促進されます。 ですが、今まで慣れたビニールハウスとは勝手が違うようで、5月初めの大雨では水を掻き出す作業にも追われたり、鳥のいたずら対策などの心配や苦労もあったそうです。

また、今年から納豆菌や乳酸菌などから出来る「えひめAI」を液肥として活用しています。
えひめAIには土の改良、種もみや苗の栄養になるなど、旨み・収量が増すというような効果が期待されています。 育苗の段階でも使用しているそうですが、田植え後も使用していくそうです。

現在は2.2〜2.7葉くらいまで苗は成長してきているそうです。
田植えは今月27日以降を予定しているそうですが、それまでにもう少し苗が成長してくれると、しっかりと根が張ってくれるそうです。 これからの成長が楽しみです。

4月 育苗機   取材時:2011/04/19

4月 育苗機

桜が咲き始める頃、新潟では本格的な米作りが始まります。高橋さんのところでは、17日から種撒きをしました。
今年はさらに丈夫な苗を育てるために、1箱あたりの種もみの量を少し増やし、土と有機質の肥料を内容・分量ともに少し変更したそうです。

そして、種まきをした育苗箱は、その後、育苗機に入れます。この育苗機は今年から導入されました。
育苗機は、パレットが4枚x2段に並ぶ大きさで、断熱素材のシートで覆われています。 ヒーターで水を温め、その水蒸気によって内部全体を温めますので、中はサウナのように湿度と温度の高い状態が保たれています。
このように安定した環境が保たれていますので、出芽が同時期におこり、均一に芽が生えそろいます。 安定した芽は、しっかりした苗に成長し、その苗は植え痛みが少なく、雑草にも負けない苗になるとのことです。
ただ、育苗機は温度の設定と時間の調節が大変難しく、温度が低すぎてもだめだし、高くして成長させすぎてもだめなのだそうです。
今のところ、30度で2日半入れておく予定だそうですが、実際にこまめに様子を見て、出す前の晩からスイッチは切っておくなどの調整が必要だそうです。

高橋さんは、今年は今まで以上に、色々な新しい試みの挑戦しています。
長い間続けてきた方法を変えることは大変に勇気のいることですが、より良い有機栽培の米作りを目指して、工夫と努力を重ねています。 その成果が今年のお米に現れることを願って、今年も美味しいお米作りに挑み続けているのです。


3月 種もみの消毒   取材時:2011/03/22

3月 種もみの消毒

今年は「昭和酵素Hi-S」という資材を使い、種もみを消毒するそうです。

この「昭和酵素Hi-S」という資材は有機の原材料から作られたもので、酵素の働きによって、消毒作用や活性化に効果を発揮します。
種もみを消毒では、「昭和酵素Hi-S」を1000倍の水で薄めて、10〜12度くらいの温度に保った状態にし、24時間以上漬けておきます。
この方法は有機稲作研究会のメンバーの方が数年続けており、良い効果が見られているということで、今回高橋さんも導入を決めたそうです。
酵素の働きによる活性化作用がある「昭和酵素Hi-S」を使用すると、苗の根張りがとても良いそうです。 しっかりした根をもつ苗は、病気に強く均一に育つことが期待されます。

来月になれば、田んぼの肥料撒きをはじめ、浸種や種まきなど、農家の方の忙しい時期がやってきます。
今年も美味しいお米が出来るよう、様々な方法を考え工夫を凝らし、高橋さんは頑張っています。

2月 除草機の製作   取材時:2011/02/18

2月 除草機の製作

2月の半ば、まだ雪が残る高橋さんの田んぼにお伺いしてきました。

先日、有機栽培での米作りを実践・研究している「有機稲作研究会」の皆さんが集まって手作り除草機を製作したそうです。
10人以上の会員の方が集まって、竹ほうきの除草機やチェーン除草機など、様々な除草機を作ったそうです。 それぞれ自分の田んぼや栽培方法に合った除草機を、工夫しながら作り上げます。
これらの除草機が活躍するのは田植えが終わった後、5月から6月頃です。 その頃までにしっかり完成させて、その効果を実証していきたいと皆さんで努力していられます。

昨年、高橋さんの田んぼでは田植え後に風が強い日が続いたため、すぐに除草機を入れられず、雑草の対応に苦戦しました。 今年はそうならないように、タイミングを見計らって、除草機を入れて行きたいとお話しておられました。

そして、そろそろ今年も米作りが始まっています。
種もみを選別し、これから消毒も行います。今年は新たな試みとして、「酵素」を使った種もみの消毒を行うそうです。 この「酵素」を使った種もみの消毒では、以前行っていた「温湯浸法」とは違って、 特別な機材を用意する必要もなく、温度調節などの維持管理も複雑でないため、やりやすいそうです。

これから雪が溶けて、3月に入れば本格的に米作りの作業が始まります。



11月 肥料撒き   取材時:2010/11/25

11月 秋の肥料撒き

稲刈り後の田んぼに肥料を撒く作業を取材させていただきました。 今年はなかなか晴れて気温の上がる日が少ないようで、晴れの日を見計らって作業を進めています。

田んぼに撒く肥料は米ヌカとケイフンです。 ケイフンには「イセグリーン」という臭いの少ない有機質の完熟肥料を使っています。
トラックの荷台いっぱいに積んだ肥料をトラクターに移し変え、田んぼに撒いていきます。 田んぼを一周するごとに、 お父さんとお母さんが、息の合った連携作業で肥料をトラクターに追加していきます。

今年は、昨年行っていた冬の間田んぼに水をはっておく「冬期たん水」(冬みず田んぼ)をしない方法に挑戦するそうです。 また、一部の面積の小さな田んぼでは更に違った方法での土作り・米作りにも挑戦する予定だそうで、 高橋さんは、弛まない努力と改善を行い、お米作りを続けています。

肥料撒きが終われば、今年の作業はひと段落着くようですが、雑草対策やお米作りに対しての勉強がこれから忙しくなるそうです。
来年の秋には今年以上のお米が収穫できるように、農家さんたちは勉強会に集まり、相談・意見交換をしあい、お米作りへの取り組みを怠りません。



9月 稲刈り   取材時:2010/09/27

9月 稲刈り

9月27日。晴れて気持ちのよい気候の日に、高橋さんの田んぼでは稲刈りがされていました。
前の日の晩から当日の朝にかけて、少し降った雨の影響で、田んぼの土はぬかるんでいました。 やわらかい土の上で、コンバインを運転するのはとても大変そうでしたが、 高橋さんのお父さんは何度もハンドルを切り返しながらどんどん刈り取りを進めていきました。

今年は特に雑草に勢いがあったので、この時期になってもまだまだ雑草は元気です。
稲と一緒に刈り取られた雑草が機械に何度も詰まって、そのたびに運転を止めて雑草を機械から取り除く作業をしていました。 農薬を使わない田んぼではどうしても雑草はなくならないので毎年のことなのだそうですが、やはり大変そうでした。

今年は9月に入って雨がたくさん降ったため、稲の茎と葉はまだ少し青く見えました。 ですが、穂がしっかりついているので今年も無事に実ったことを見てとれました。

9月いっぱい稲刈りが行われまして、10月からはいよいよ新米の出荷がはじまっています。



9月 実り   取材時:2010/09/13

9月 実り

9月に入り、順調に稲穂も実ってきました。 稲穂がずっしりと重みを増し頭を垂れて、一面黄金色に色づいた田んぼは、 今年も実りの時期がやってきたことを改めて私たちに教えてくれます。

ただ、今年は夏の猛暑の影響で、あまり良くない状況の田んぼも多いそうです。 ずっと雨も降らず気温の高い日が続いたため、田んぼの水がなくなってしまったそうで、 ひどいところでは田んぼの地割れが起きている所もあり、 例年にないほどの暑さであったことをうかがい知ることができます。 水の足りなくなった稲は栄養も足りず、途中で生育が止まってしまい、米粒が白っぽくなる「シラタ」や 米粒が割れてしまう「胴割れ」というような被害も出ているそうです。

また、今年の新潟はお盆を過ぎたあたりから、台風や大雨に見舞われています。 稲にとって大切な時期に天候不良が続き、 稲の倒伏や土の乾燥が進まないなど、苦労している農家も多いようです。

高橋さんの田んぼでは、もともと長い期間水を入れており、水量の調節もこまめにしていたために、 稲が枯れたりする被害はなかったようですし、稲がしっかりしていたため、倒伏も免れたようです。 でも、実際に収穫して、乾燥させ精米をし選別をしてみないと分からない部分もあるそうで、心配もつきません。

高橋さんは収穫を9月20日過ぎ頃からを予定しているそうです。収穫は1週間ほどかけて行います。
新米は収穫されるまで、あと少し。今年も美味しい新米が楽しみです。



8月 稲の成長   取材時:2010/08/12

8月 稲の成長

今年初めての台風が新潟にやってきました。 取材当日、ちょうど台風が一番近づいた時で雨風がひどかったのですが、稲はこの雨風にも負けずしっかり立っていました。

天候不良で気温が低かった昨年とは対照的に、今年は晴天が続き気温も高い日が続いています。 この好天のお陰か、すっかり緑色が濃くなった稲は元気に成長していていました。 高橋さんのところでは、出穂の状態はまだ2割程度。これからが出穂期の本番だそうです。

取材の前日、有機の会の勉強会があり、今年の生育状況や今年から導入した肥料や対策の効果を報告し合ったそうです。 今年は、県外の有機栽培団体が使用しているというミネラル肥料や魚かすなどの有機質肥料をいくつか導入したそうです。
以前の有機質肥料が遅効性のものが多かったそうですが、 最近の有機質肥料には即効性ものも増え、すぐに稲の生育に反映されやすいものなのだそう。今年の成果が楽しみです。

また、今年は昨年より一部でイネミズゾウムシが多く出てきていて、その対策に苦労しているそうです。 水の量を調整するなどして対応しているそうですが、水の量の調整は作業との兼ね合いもあるので判断が難しく大変なのだそうです。
これからは稲穂が実る大切な時期です。今年もこのまま良いお天気が続き、美味しいお米が収穫できるように願うばかりです。



7月 稲の成長   取材時:2010/07/16

7月 稲の成長

7月も半ば過ぎ、梅雨明けを感じさせる天気となりました。田んぼの稲も成長し、一面が緑色に覆われています。

今週の初め、有機質の肥料である「魚かす」を田んぼに散布したそうです。 この魚かすはお米の味を向上させる為の肥料です。魚かすに含まれるアミノ酸の成分が効果を発揮します。
この食味を良くする肥料は、出穂の約35日ほど前に撒くことで効果が出てくるそうです。 魚かすを入れた後は、しばらく水を落とさず、水に溶けた状態で栄養成分を稲に吸収させます。

稲が成長するとともに、雑草も成長していきます。

今年は、残念なことに昨年よりも雑草に勢いがあり、一部で稲が成長を阻害されているそうです。 今年は昨年より収量も減るようだ、と高橋さんも残念そうでした。

今年は田植えをしてから、しばらく風が強い状態が続き、苗が根を張るのに時間がかかりました。
その為、田植え後すぐに除草機をいれられなかったことが、雑草が繁殖してしまった大きな原因だったようです。 また、除草機をかける方法も予想と違ったことも、1つ原因として考えられるようです。

除草機が入れなかった、株間に雑草がたくさん生えてしまいました。 これから最も暑い時期ですが、雑草の多い部分はどうしても手で草取りに入らなければならないそうです。

ですが、高橋さんは今年の反省点は改善し来年にいかしたいと、前向きです。
今年、抑草の効果が上手く出なかったことで、その原因が明確になりました。 その原因を克服することが来年以降のお米作りに繋がっていくのです。

これから、8月に入りますといよいよ出穂の時期となります。 幸い、今年の新潟の気候は良いそうなので、この先も稲が順調に成長してくれることを期待したいと思います。



6月 除草   取材時:2010/06/15

6月 除草

気温の高く良く晴れた日に、スプリング除草機を田んぼにかける作業を取材させていただきました。
こちらの田んぼでは少し前に一回目のスプリング除草機をかける作業を行いました。 しかし、その時はワラがたくさんひっかかって上手く雑草を除去できなかったそうです。 また、苗の根がまだしっかり張っていなかったためか、少し倒れてしまったようですが、しばらくしたら元気に立ち上がったそうです。

そこで、下準備として「あめんぼ号」という6条用の除草機を一度全面にかけました。 あめんぼ号による除草で、ワラと小さな雑草を除き、大きな雑草は抜けやすい状態になります。

そして、2回目のスプリング除草機をかけることとなりましたが、 今回はワラがスプリング部分に絡みつくこともなく、株間にスプリングをきれいにかけることができました。

まずは、タテ方向に全面に一度かけ、その後、今度はヨコ方向にもう一度全面をかけていきます。 タテ方向とヨコ方向、両方行うことによって、一度では取り除けないかった雑草も取り除くことができます。

この作業にかかる時間は、5反(約50アール)の田んぼに2時間半ほどかかるそうです。
今日のように気温が高く暑い日には、特に大変な作業です。 今の時期の除草対策が、今後の雑草の状態を決める重要なものとなるそうで、今月中に除草をしっかり行えるかが勝負なのだそうです。

このスプリング除草機がけの作業を1つの田んぼで4回ほど行うそうです。
ただ、雑草の状態や土の質などのよって、それぞれの田んぼで、技術や回数に微妙な違いが出てくるそうです。 稲も雑草も生き物なので、一概にこうすればこうなる、とは決められない難しさがあります。 色々なことに挑戦し様々な工夫を凝らし、試行錯誤を繰り返して、稲を元気に成長させていくのです。

今後、無農薬栽培の田んぼを増やしていきたいと考える高橋さんにとって、 このスプリング除草機による抑草効果が重要なポイントになってきます。
今年から本格的に取り組み始めたスプリング除草機の効果が、これからどのように現れてくるのか、今から楽しみです。


5月 田植え   取材時:2010/05/21

5月 田植え

5月21日、よく晴れた日に今年の田植えは行われました。
今年は16日からしろかきを行い、しろかき終了後、田植えを約5日後から開始しました。 しろかきから田植えまで4-5日、間をあけたことで土の状態が安定し、苗がまっすぐに植えやすくなったそうです。 言われて見てみると確かに、土の表面がでこぼこしておらず、苗はきれいに並んで植え込まれていました。
きれいに苗が植えられた田んぼが広がる景色は新潟の初夏の訪れを感じさせてくれるとてもきれいな風景だと感じました。

一時は天候不良の影響で、生育に問題があるかもと心配された苗ですが、 しっかり根が生え揃った元気な状態で田植えを迎えられました。
無事に田植えを終えて、これから元気に成長していってくれることを願うのみです。


5月 田植え直前   取材時:2010/05/19

5月 田植え直前

高橋さんの田んぼでは、本日5月19日に「しろかき」の作業が終了しました。 今年は天候があまりよくなく気温が低かった為、土の乾きが遅く苦労したそうです。

冬の間、水を張ったままにした「冬水田んぼ」では、昨年の稲の株や稲ワラなど殆ど残っておらず発酵分解進んだようで、土の状態は良いそうです。 また、今の時点では雑草もほとんど生えていないそうで、今年も抑草効果が期待できそうです。

しろかきが終わり、次は田植えです。
高橋さんのところでは、種まきから40日ほど置いた苗を植えます。 一般的には25日ほどだそうですが、40日という時間をかけてある程度まで苗を成長させた後田んぼに植えます。 そうすることによって、化学肥料を使わなくても丈夫で元気な稲を育てることができます。

今年は天候不順で気温が低かったことや土を少し変えたことなどが影響したせいか、苗の成長も少し遅れ気味だそうです。 例年は4葉まで成長させてからの田植えですが、今年は3.5葉での田植えを予定しています。 ただ、根の発達も順調で、このくらいの大きさであれば田植えをしても問題ないそうです。

田植えの様子は、近日中に追加で掲載予定ですので、どうぞお楽しみに。

4月 種蒔き   取材時:2010/04/09

4月 種蒔き

寒暖の変化が激しく変わりやすい天候が続く今年の春ですが、今年も種まきの季節がやってきました。
この日は日差しが降り注いでいて気温も高く、幸い屋外での長時間の作業が苦にならない天候でした。

種まきの作業は、まず、機械に育苗箱をセットし床土を敷き詰めます。
昨年までは床土には高橋さん独自配合の土を使っていましたが、 今年は息子さんが学業で忙しく人手不足なため、市販の培土を使用しているそうです。 これは、育苗に必要な有機物および有機由来の肥料(魚のソリューブルなど)が配合されており、 有機農産物の栽培をしている多くの農家さんも使っているものです。 昨年、高橋さんも一部の苗に実験的に使用したところ、 問題なく苗が育ったことから今年は全てに導入したそうです。

次に、敷いた土に筋をつけ、その筋に沿って種をまきます。(「筋蒔き」と呼ばれています)
蒔く種の量にもこだわりがあるそうで、高橋さんのところでは1枚当たり70gの種もみを蒔きます。 ふつうは1枚当たり130gほどばらまき(筋をつけないで箱の全面に蒔く方法)で種もみ蒔くそうですが、 高橋さんの田んぼ用の苗は70gと少なめです。 農薬や化学肥料を使わない高橋さんの田んぼでは、1株1株をより元気な苗に育てる必要があるため少ない株数で育てるそうです。

さらにその上に覆土をかぶせ、育苗箱のふちの土を払って仕上げます。 覆土には昨年と変わらず、赤土・黒土・くん炭を配合した水通りのよいものを使用しています。 お母さんが機械に覆土を補充していきます。

そして、おばあちゃんが育苗箱のふちから土を払ってきれいに整えてから、お父さんとお母さんがパレットに箱を積み上げていきます。 これで一連の作業が完了します。
1パレットに約160枚程度の育苗箱が載せられて、これを今度は育苗ハウスに運び、芽出しをさせ田植えまで成長させます。 春になり、本格的に忙しくなってきたお米栽培の現場から、これからも目を離せません。


3月 温湯浸法   取材時:2010/03/19

3月 温湯浸法

3月9日に「温湯浸法」という種もみの殺菌の作業を行いました。 種もみを60度のお湯に約10分ほど漬けて、その後すぐに水で冷やします。 この温湯浸法を行い、さらに食酢を使い、種もみについている菌を除去し病気を予防します。

この温湯浸法が終わると、次は「浸種」の作業です。 菌を除いた種もみを、約3度ほどの冷たい水に、1ヶ月ほど漬け置き、芽の成長を促します。 このように低温で時間をかけて行うのは、自然に近い状況で発芽の準備を整えるためです。 こうすることによって、太くしっかりした芽が出てきてくれるそうです。


また、先月新潟屋でもご紹介した高橋さん考案の「スプリング除草機」を、 山形県で無農薬による米作りを行っている農家の方へご紹介したというお話をお聞きしました。

スプリング除草機をご紹介した方は遠藤五一さんという山形県高畠町で無農薬による米作りを行い、 「全国米食味分析鑑定コンクール」で4年連続金賞を受賞した方だそうです。 以前、遠藤さんの無農薬の米作りの様子がテレビで放映され、 同じ無農薬の米作りの苦労を知る高橋さんはそれを見て大変共感を覚えたそうです。

そんな方との交流はスプリング除草機の話だけに留まらず、たくさん米作りの話をされたそうす。 その話をする高橋さんもとても楽しそうで、その様子からもとても意義のある交流だったことがうかがえました。
こうした交流を通じ新しい情報を得て、高橋さんは今年の米作りに挑戦していくことでしょう。

(写真協力:高橋正さん)




2月 スプリング除草機   取材時:2010/02/19

2月 スプリング除草機

2月初旬に降り積もった記録的大雪、その後も何度か降り続いている雪が新潟の田んぼを覆っています。 この大雪で田んぼにやってくる白鳥の数は昨年よりずっと少ないそうです。 こんな雪景色の田んぼが残るなか、取材にお伺いしてきました。


高橋さんが考案した除草機のアイディアが、実用新案として特許庁に申請が受理されたという 嬉しいニュースを聞かせてくださいました。 申請のための書類作成など諸手続きが大変だった、と苦笑いされていた高橋さんですが、 手続きもほぼ完了したそうで、今はひと段落した様子でした。

この高橋さんが考案した除草機は、高橋さんが除草の作業で苦労し工夫してきた中から生まれたアイディアです。 草取りで苦労している人たちの少しでも助けになればと思い、 今後は農業雑誌などにも掲載して無農薬栽培に取り組んでいる多くの人に使って活用してもらえるように、 いろいろな場所で紹介したりしていきたい、とお話くださいました。
この除草機の名前は「スプリング除草機」と言うそうで、 軸となる棒に、波状のスプリングを等間隔に並べ、それを牽引する形のものです。
市販の除草機は、稲を避けて除草する為どうしても根元付近の雑草を除き切れないのですが、 このスプリング除草機は、稲の根元近いところでも除草できます。 スプリングの効果で稲の根などには影響が少ないので、 稲が抜けることなく田んぼの全面にかけることができる除草機です。
また、似た形状のチェーン除草機より、軽量化し作業能率をアップさせたことが大きな利点です。 軽量化したため作業のスピードが上がり、ずっと早い時間で作業が進むそうです。
昨年、試験的に高橋さんの田んぼで実験したところ、効果が確認できたということで、 今年は本格的に、より多くの田んぼで導入される予定だとのことです。

このスプリング除草機を使うことによってどのような環境でどのくらいの効果があるか、 一年かけて様子を見ていくそうで今年の田んぼがどのようになるのか、今から楽しみです。
(写真協力:高橋正さん)



1月 勉強会   取材時:2010/01/18

1月 勉強会

12月後半から1月の半ば頃にかけて、新潟では断続的に雪がたくさん降りました。
多すぎる降雪は米作りに影響はありますか、とお聞きしたところ、この時期は雪が多くても米作りには問題なく、 むしろ雪が多いと春の雪どけ水が豊富で田んぼに水が行き渡って良いそうです。

田んぼには、雪が積もっていて一面真っ白でした。 白鳥は雪の少ない道の上にやってきて、お昼寝休憩していました。 こんな風に道をふさいで集まっている様子は、高橋さんもあまり見かけない珍しい光景だそうです。

この時期は年間通して行っている精米出荷や田んぼの水量の確認調整のほかに、 勉強会などにたくさん参加する機会があるそうです。
この農家の方たちが参加する勉強会では、前年の米作りの問題点や改善策を話し合ったり、 上手く収穫に繋がった農法を相談したりと米作りについての意見を交換しあうそうです。
また、近年は有機栽培や低農薬での栽培が注目を集めているということで、 それら農法についての研修への参加の要請もあるそうです。

今回の話し合いでは、高橋さんが考案したビニペット資材を使って作った除草機についても相談されたそうです。 こちらの除草機は、高橋さんの田んぼで2009年に実際に使用し、効果が得られたということで、 高橋さんが参加する有機農法の研究会でも今年から実用することとなったそうです。
現在、その制作の準備に当たり高橋さんは大忙しとのことでした。
(写真協力:高橋正さん)



新潟屋では、お米の生育状況を一年を通してお伝えしていきます。お楽しみに。